クリントン氏に挑む「無所属上院議員」

執筆者:足立正彦 2015年5月29日
エリア: 北米 中東

 日本ではあまり馴染みのない1人の政治家が、米民主党の大統領候補指名獲得争いに5月26日出馬を表明した。その政治家とは、2007年1月の上院議員就任以降、民主党系会派に所属してはいるが、無所属として議員活動を展開し、自らを「民主的社会主義者(Democratic socialist)」と位置付けている、カナダと国境を接する北東部バーモント州選出のバーニー・サンダース上院議員である。すでに4月にヒラリー・クリントン前国務長官が正式に出馬表明を行っているので、サンダース氏の正式出馬表明は、民主党の大統領候補指名獲得争いでは2人目となる。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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