最近、米主要メディアは、ジョー・バイデン副大統領が民主党大統領候補指名獲得争いへの出馬を真剣に検討し始めたと相次いで報じている。出馬を決断すれば3度目のホワイトハウス挑戦となるが、自らの出馬の可能性を否定したことはまだ1度もない。バイデン氏の側近らも、民主党指導層や民主党系の大口政治資金調達者らに接触する動きを見せている。
バイデン氏の出馬検討の背景には、大きな2つの動きが影響しているものと考えられる。1つは、圧倒的有利な立場にあるヒラリー・クリントン前国務長官の、最近の各種世論調査における支持率の大幅低下である。有権者の間でクリントン氏の「好感度」が大幅に低下していることが明らかになり、とりわけ「誠実さ」や「信頼性」といった政治家にとり非常に重要な質問項目について、有権者の過半数を上回る支持を取り付けることができておらず、今後のクリントン氏の選挙キャンペーンに暗い影を投げかけている。
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