「暇ができるとその時間を満たすだけ仕事量が増える」「金は入っただけ出る」。言わずと知れたパーキンソンの第1と第2法則である。ガモンの法則というのもある。「無用な仕事が有用な仕事を駆逐する」。公務員の数はいかにして増えるのか、公共予算にはなぜムダが多いのか説明してくれる経験則だ。
「農業人口5分の1」なのに「職員35倍」
前者のパーキンソンはイギリス植民地の数が減れば減るほど逆に植民地省の役人数が増加したデータ(1935年の372人から1954年の1661人)から、こうした法則を提唱した。ガモンの方は、同じくイギリスの国民保険制度を調査し、職員数28%増に反比例して、国保病院のベッド数は11%減ったことから法則を導いた。
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