「イスラーム国」の資金源「密輸」を断つ難しさ

執筆者:池内恵 2015年11月29日
エリア: 中東

「『イスラーム国』の資金源を断て」というのは、言うは易しく、行うは難い。

 これについて、最近のニュースを手掛かりに考えてみよう。

U.S. sanctions businessman helping Syrian government buy oil from Islamic State, Reuters, November 25, 2015.

 米国財務省が行っている「イスラーム国」関連の経済制裁の対象に、「イスラーム国」の支配下の石油をアサド政権に販売仲介していた起業家が加えられたという。これは数多く行われているこの種の制裁指定の一つに過ぎない。しかし、「イスラーム国」をめぐる通俗的な報道や議論から目を話して、考えてみるに値する情報を与えてくれる。

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
池内恵 東京大学先端科学技術研究センター グローバルセキュリティ・宗教分野教授。1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より東京大学先端科学技術研究センター准教授、2018年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』(同)などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
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