失態続き「求心力」低下する一方のトランプ候補

執筆者:足立正彦 2016年8月16日
エリア: 北米
まだまだ物議をかもす「暴言」が飛び出しそう(C)EPA=時事

 

 ドナルド・トランプ氏が共和党大統領候補の指名を正式に受諾した共和党全国党大会が閉幕してから間もなく1カ月が経過しようとしている。本来なら、この時期に野党・共和党は民主党政権の3期連続の継続を阻止し、8年振りのホワイトハウス奪還を目指すべく党が一丸となって民主党大統領候補のヒラリー・クリントン前国務長官に対して「攻め」の選挙キャンペーンを展開していなければならないところである。ところが、オハイオ州クリーブランドでの党大会閉幕後からトランプ候補は失態を重ね続けている。その結果、クリントン候補が各種世論調査でトランプ候補を大きくリードしていることが明らかになっている。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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