10月13日午後、タイのラタナコーシン王朝9世のプミポン王が逝去した。88歳の高齢であり、ここ数年は体調を崩され公式の場に臨席することも少なく、病院での治療に専念していただけに、国民全体がこの日が来ることを覚悟していたとは思う。だが、20世紀半ばから70有余年の間、その威徳によって国民を統合し、全国民的敬愛を集めていただけに、その死はタイの将来に、ひいては東南アジア全体の今後に少なからざる影響を与えるに違いない。
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