イスラエルの連続山火事は新たなテロの形態となるか

執筆者:池内恵 2016年11月26日
タグ: イスラエル

 11月22日以来、イスラエル北部ハイファ付近で大規模な山火事が続いている

 ここで注意を要するのが、発端は自然発生的な山火事だった(と見られる)ものが、途中から意図的な放火が加わって拡大・持続している可能性が、指摘され始めていることである。これはイスラエル社会の分裂と相互不信を深め、緊張を限界まで高めかねない。

 11月24日には、ギラード・エルダン公共安全相が一旦終息宣言を出しながらその後にまた山火事が多発している。エルダン公共安全相は「50%」が放火によると発言したという報道も一時はあり、後に発言はより限定的になったものの、「放火テロ」という用語を用い始めている。ネタニヤフ首相も24日、そして25日には、少なくとも一部が放火によるものであることを言明しており、放火犯をテロリストと呼んでいる

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
池内恵 東京大学先端科学技術研究センター、グローバルセキュリティ・宗教分野教授。1973年生れ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より東京大学先端科学技術研究センター准教授、2018年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
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