「マスターズ」宴の後の「祝杯」「苦杯」「悔杯」

執筆者:舩越園子 2017年4月12日
タグ: スペイン 日本
プレーオフをバーディーで制した瞬間、歓喜の雄叫びをあげたガルシア(C)EPA=時事

 

 マスターズ19回目、メジャー74大会目にして、ついに勝利を掴んだセルジオ・ガルシア(スペイン)がグリーン・ジャケットを羽織る恒例の儀式に臨んでいたちょうどそのころ、今年から新装されたプレス・ビルディングでは、プレーオフのうえ苦杯をなめたジャスティン・ローズ(英国)の敗北会見が行なわれていた。

 今年は本当にいろんなことが起こったマスターズだった。開幕前の練習日は雷雨に見舞われてコースが何度もクローズ。予選2日間は寒波と強風に襲われ、世界のトッププレーヤーたちの戦いは我慢比べの様相を呈した。

カテゴリ: スポーツ カルチャー
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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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