「古里で人生を」飯舘村帰還を選択した81歳自治会長の「決断」

執筆者:寺島英弥 2018年4月8日
エリア: 日本
自治会長として過ごした仮設住宅の6年半を振り返る木幡さん(2018年3月16日、筆者撮影。以下同)

 

 東京電力福島第1原子力発電所事故から7年、福島県飯舘村の村外の仮設住宅では、新生活を選ぶ住民たちの退去が相次いでいる。その1人が、福島市内にある松川工業団地第1仮説住宅で自治会長を務めてきた木幡一郎さん(81)だ。村の自宅の建て直しを終え、3月30日に仮設住宅を引き払い帰還した。自宅では当面1人暮らしで、もはや農業を再開する余力もない。ただ「人生を古里で全うしたい」と願う。

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執筆者プロフィール
寺島英弥 ジャーナリスト。1957年福島県生れ。早稲田大学法学部卒。河北新報元編集委員。河北新報で「こころの伏流水 北の祈り」(新聞協会賞)、「オリザの環」(同)、「時よ語れ 東北の20世紀」などの連載に携わり、2011年から東日本大震災、福島第1原発事故を取材。フルブライト奨学生として2002-03年、米デューク大に留学。主著に『シビック・ジャーナリズムの挑戦 コミュニティとつながる米国の地方紙』(日本評論社)、『海よ里よ、いつの日に還る』(明石書店)『東日本大震災 何も終わらない福島の5年 飯舘・南相馬から』『福島第1原発事故7年 避難指示解除後を生きる』(同)。3.11以降、被災地における「人間」の記録を綴ったブログ「余震の中で新聞を作る」を書き続けた。
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