風の向こう側 (58)

誰の何が悪かったか「米女子ゴルフ事件」から「プロ意識」を考える

執筆者:舩越園子 2019年11月13日
タグ: 日本
エリア: 北米 アジア
プロとして違反を見逃せなかったキム選手がなぜ批判されねばならないのか(C)EPA=時事
 

 5度の優勝経験もある日本の女子プロゴルファー、笠りつ子(32)がゴルフ場のバスタオル提供を巡って副支配人に暴言を吐いた出来事は、どちらが何を「言った、言わない」という詳細や経緯はさておいて、笠の言動がプロ意識を欠いたものだったと言わざるを得ない。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)も11月12日、厳重注意などの処分を発表した。

 欧米の選手たちは、日ごろからファンや関係者、スポンサーに「支えていただいている」と強く認識しているため、常に感謝の気持ちを抱き、謙虚な姿勢で接するものだ。

カテゴリ: スポーツ
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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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