インテリジェンス・ナウ
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「帝国の墓場」に進出する中国:米軍撤退後、タリバンと組み資源開発へ

執筆者:春名幹男 2021年5月26日
エリア: アジア 中東 北米
4月14日、軍部の躊躇を押し切ってアフガンからの米軍撤退を発表したバイデン大統領。次に「墓場」に足を突っ込むのは中国? (C)EPA=時事
底知れぬ沼からなんとか足を引き抜くように、アフガニスタンからの米軍撤退を発表したバイデン米大統領。その空隙に、地下資源を狙って進出しようというのが中国なのだが、「帝国の墓場」と呼ばれるこの地で、旧ソ連や米国と同じ轍を踏むのか――。

 アフガニスタンは「帝国の墓場」とも呼ばれる。大英帝国はここで三たび敗れ、その後衰退の道を辿った。旧ソ連も1979~89年に侵攻して敗北、2年後に「ソ連解体」となった。

 米国は、アフガン侵攻とイラク戦争で国力を削がれ、今や国内で未曾有の「格差」と「分断」に苦しんでいる。ジョー・バイデン大統領は、20年間の史上最長期戦を戦ったアフガンから全軍を撤退させ、空前の巨額投資で国力を回復して、墓場行きを避けられるだろうか。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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