北朝鮮「弾道ミサイル」へのこれからの対処法

北との対話に前向きすぎるアメリカとその足元を見透かす北朝鮮。中国とロシアが“非協力”を貫く中で、アメリカと日本には何ができるのか。これから数週間の動きが対北朝鮮政策全般の行方を左右する。[ワシントン発]四月五日、オバマ米大統領がチェコのプラハで「核のない世界」の実現を訴える演説をしようというまさにその時、北朝鮮が、予告していたとおり弾道ミサイル・テポドン2を発射した。 国際社会に向けた北朝鮮の挑発行為を罰すべく、アメリカと日本は、すぐさま国連安全保障理事会を舞台に外交活動を開始。六カ国協議の行方も含め、今後の展開がオバマ政権の対朝安全保障政策全体の方向性を定めるものになる可能性がある。

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執筆者プロフィール
マイケル・グリーン(まいけるぐりーん) 1961年生れ。フルブライト留学生として東京大学大学院に留学。国会議員秘書や新聞記者などで5年間の滞日経験をもち、日本語に堪能。ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院(SAIS)より博士号取得。2001年、ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)入りし、04年から05年まで上級アジア部長。06年初めよりCSIS日本部長とジョージタウン大学教授を兼務している。
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