上海協力機構で進む「ロシア離れ」と地域大国による「対中牽制」

執筆者:稲垣 文昭 2022年10月21日
エリア: アジア ヨーロッパ
ロシア・ウクライナ戦争がSCO加盟国に広げた波紋は小さくない(C)AFP=時事
ロシア・ウクライナ戦争下で開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議は、中央アジア諸国の「ロシア離れ」を印象づけた。その一方で中国が存在感を増すが、新たに加盟することになったイランの存在は中央アジア諸国にとって、「対中牽制」の意味を持つという。

 

 2022年9月15日・16日に、ウズベキスタンのサマルカンドで上海協力機構(SCO)首脳会合が開催された。

 SCO加盟国外にとっての一番の関心事が何よりもロシアによるウクライナ侵攻の影響であったことには異論がないであろう。とくに、ゼロ・コロナ政策を進める習近平・中国国家主席の2年8カ月ぶりになる外遊で、ウラジーミル・プーチン大統領とどのような対話がなされるのかに注目が集まった。

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カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
稲垣 文昭 秋田大学大学院国際資源学研究科教授。1971年栃木県生。慶應義塾大学総合政策学部卒、筑波大学大学院修士課程地域研究研究科修了、同大学院博士一貫課程国際政治経済学研究科単位取得退学。博士(政策・メディア:慶應義塾大学)。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別研究講師、特任准教授などを経て、2022年4月より現職。専門は中央アジアの国際政治、エネルギー・資源政策。2021年よりJST/JICA地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)「地中熱・地下水熱利用による脱炭素型熱エネルギー供給システムの構築」研究代表を務める。共著に『資源地政学:グローバル・エネルギー競争と戦略的パートナーシップ』(法律文化社、2020年)、『安全保障と国際関係』(内外出版、2016年)、『平和構築へのアプローチ』(吉田書店、2013年)。
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