
7月14日に行われた上海協力機構外相会議(C)AFP=時事
地政学に則れば、ランドパワー(大陸国家)とシーパワー(海洋国家)がせめぎ合うリムランド(環状周縁地帯)にアフガニスタンは位置しており、その近代史はランドパワーとシーパワーに翻弄されてきたと言える。18世紀末の英露間の「グレートゲーム」はこの大国間の争いであり、これがアフガニスタン、そしてその北方の中央アジアとの境界を画定した。アフガニスタンには、ウズベク民族、タジク民族、トルクメン民族が居住するが、彼らがその民族名を冠した国家(ウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタン)から離れて暮らすのはこのグレートゲームの結果である。

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