米英独「戦車供与」でウクライナが抱える頭痛の種

Foresight World Watcher's 5Tips

執筆者:フォーサイト編集部 2023年1月27日
エリア: アジア ヨーロッパ
ドイツの主力戦車レオパルト2(C)Mike Mareen/shutterstock.com

 

 今週もお疲れ様でした。米英独がそろってウクライナへの戦車供与を決定したことで、ロシア・ウクライナ戦争は新たな局面に入りそうですが、「ゲームチェンジャ―」と期待されるこれらの戦車がそれぞれ訓練、スペアパーツ、燃料などにおいてバラバラであることを懸念する声も。フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事5本、皆様もよろしければご一緒に。

Ukraine's Makeshift Army Is Getting More Misfit Toys【Foreign Policy/Robbie Gramer、Jack Detsch、Amy Mackinnon/1月26日付】

Don't Fear Putin's Demise【Foreign Affairs/Garry Kasparov、Mikhail Khodorkovsky/1月20日付】

「米国とドイツは、ウクライナに最新の西側戦車を送ることを発表した。数カ月にわたる緊迫した外交論争に終止符が打たれ、ロシアの侵略部隊による春の攻勢に備えているウクライナにとって政治的勝利がもたらされた。[中略]しかし、戦車の配備はウクライナ軍と西側の支援者にとって、新たなロジスティック上の頭痛の種となる。ウクライナは、訓練やスペアパーツ、メンテナンスの要求がさまざまで、さらに異なるタイプの燃料を必要とする、あれこれ寄せ集められたNATO[北大西洋条約機構]のお下がりの受領準備をしなければならないからだ。英国製、ドイツ製、米国製の戦車は、素人目にはほとんど同じように見えるが、戦場に投入するための資材や訓練となると、まるで別物なのだ」

 このように始まるのは、米「フォーリン・ポリシー」誌が1月26日付で掲載したリポート、「ウクライナ軍に集まるチグハグな兵器群」。筆者は同誌で外交や安全保障、国防総省などを担当する記者であるロビー・グレイマー、ジャック・ディッチ、エイミー・マッキノンの3人だ。

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カテゴリ: 軍事・防衛 政治
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