[北京発/ロイター]中国は長年にわたって核協議に抵抗してきたが、米国は二国間協議の早期再開を模索している。8月27~29日に初の訪中を行ったジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が北京で高官たちと会談し、米中の隔たりを幅広く解消しようとする中で、この問題にも新たな動きが生まれている。
匿名を条件に取材に応じたこのバイデン政権高官は、「ここ数カ月で少なくとも端緒を開くための限られた機会が見えたが、それは断続的でもあり、今後もそうした状態が続くだろう」と述べている。「中国は部分的には軍備管理に取り組む意欲を示しているが、その継続に積極的だとは言えない」「2024年には2022年よりも多少対話が成熟しているだろうが、我々が必要とする厳密なダイアローグに至る道程はまだ長い」と同高官は語った。
こうした対中核協議の可能性と範囲についてのバイデン政権による評価は、これまで報じられたことがない。ホワイトハウスが発表したサリバン補佐官の会談の要約にも、この件は触れられていない。中国国防省はロイターからのコメント要請に応じていない。
この高官は南シナ海をめぐるフィリピンと中国の間の係争についても言及し
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