[上海・シンガポール発/ロイター]中国の藍仏安財政相は12日の記者会見で、政府債務の拡大余地を大幅に広げること、消費者および不動産セクターへの支援などを発表し、低迷する経済の再生に向けた政府の広汎な計画を繰り返し強調した。
しかし、当局が危機にどれだけの資金を投入するかを具体的に示すことを期待していた投資家にとって、その記者会見は失望を招くものだった。
「発表された財政刺激策は予想以下だ。計画にはタイムテーブルも金額もなく、資金の使い道も明示されていない」と、上海秋陽予梁投資管理のファンドマネージャー、Huang Yan氏は述べた。
Huang氏は、消費を促進するさらなる刺激策を期待していた。市場のアナリストたちは、2兆元~10兆元(2830億ドル~1.4兆ドル)の支出パッケージを見込んでいた。
ロイターは9月、中国政府が消費刺激に向けた新たな財政支援策の一環として、今年中に2兆元規模の特別国債を発行する計画であることを報じた。またブルームバーグは、中国が主要国有銀行に対して最大1兆元の資本注入を検討していると報じたが、藍仏安財政相の会見では具体的な詳細は示されなかった。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン