トランプ米大統領、イラン反政府デモ巡り国内メディアでは「慎重発言」

2026年1月11日
エリア: 中東 北米
トランプ大統領は、1979年のイラン革命で国を追われたパーレビ国王の息子にも「現時点で会うつもりはない」(C)REUTERS/Leah Millis
米国内には、今回のデモが聖職者支配体制を揺るがすほどには広がらないのではないか、との見方がある。ドナルド・トランプ米大統領が大規模抗議への対応について慎重に立ち回っている背景には、そうした見通しがあるようだ。

[ワシントン発/ロイター]ここ数日、トランプは抗議運動を弾圧すれば「地獄を見ることになる」とイラン指導部に警告してきたが、それ以外では事態の推移を見守る姿勢を取っている。

「撃ち始めないほうがいい。我々も撃ち返すことになるからだ」と、トランプは1月9日、ホワイトハウスで記者団に語った。

 人権団体は、治安部隊が多数の抗議参加者を殺害・負傷させたと主張している。しかしトランプは8日、フォックスニュースの司会者ショーン・ハニティとのインタビューでは、過去に起きた事例として、巨大な群衆の中でデモ参加者が「踏みつけられた」ことや、治安部隊が「人々をめった撃ちにした」ことに言及するにとどめた。

 今回の抗議は、イランを揺るがしてきた一連の大規模デモの最新のものであり、米国はそうした抗議活動が起きるたびに反体制派への支持を表明してきた。

 トランプは、現時点では亡命中のイラン元皇太子で故シャーの息子であるレザ・パーレビと会うつもりはないと述べた。これは、反体制指導者を支持する前に、危機がどのように展開するかを見極めようとしていることを示唆している。

カテゴリ: 政治
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