強引な訪問販売が横行 トラブル急増の太陽光発電

執筆者:Foresight 2009年12月号
タグ: 日本

 太陽光発電装置の販売をめぐるトラブルが急増している。普及促進を目的とする政府の設置費用の補助制度などが復活し、今年に入って販売面は好調に推移する。一方、それに比例する形で強引な訪問販売商法への苦情件数も増加。二〇〇九年度上期に国民生活センターに集まった相談はすでに一千件を超え、前年同期より二割以上多いペースだ。その中でも、訪問販売に関する相談が八割超を占める。 太陽光発電の販売を黎明期から支えてきたのが、訪問販売業者。「設置すると環境保護に貢献するし、電力会社に余った電気を売れるため設置費用が回収できる」などと消費者を“説得”し、徐々に市場を開拓してきた。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
  • 24時間
  • 1週間
  • f