「日本航空(JAL)も年金に日本版401kを導入していたら再建はやりやすかっただろう」という声もある。JAL再建の最大のネックになっているのがOBへの確定給付年金(DB)。企業年金は国民年金、厚生年金にさらに上乗せする三階部分の年金で、JALのDBは年四・五%で運用する約束になっている。が、二十年国債の金利が二%の時代にそれほど高い利回りを得るのは土台、無理。不足分は会社側が穴埋めすることになり、その積立不足分だけでも三千三百億円を超えている。JALばかりではない。昨年のリーマンショック後の株価下落で、日本企業のDBは積立不足額が急増。十三兆円にも上っている。
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