台湾当局は二月十日、液晶パネルメーカーの中国工場建設を条件付きで解禁した。すでに量産を始めている最新鋭工場の一世代前までの生産施設の中国進出を認めるもので、パネル生産で世界三、四位を占める友達光電(AUO)と奇美電子が中国での工場設立に意欲を示す。 友達光電は台湾で第八・五世代工場(二・二×二・五メートルのガラス基板に対応)を稼働させているが、中国で約一千億台湾ドル(約二千八百億円)を投じて立ち上げるのは、これより一回り小さなガラス基板を用いる第七・五世代の工場。奇美電子も同じ世代の生産施設を建設するとみられる。
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