プーチン政権によって投獄されたロシアの元石油王ホドルコフスキー元ユコス社長が、米ニューヨーク・タイムズ紙(一月二十八日付)に寄稿し、ロシアの「文明的危機」に警鐘を鳴らし、存在を誇示した。 獄中論文は、現在のロシアには「真の議会も独立した司法も自由な言論も礼節ある社会もなく、製品は国内競争力すら持たない」とし、ロシアが資源に依存する第三世界型三流経済に堕しつつあると述べ、エリートの責任を追及した。論旨は、「資源頼みの経済は原始的であり、民主主義は脆弱で、国民病としての腐敗が蔓延している。生産性は恥ずかしいほど低い」と現状を痛烈に批判したメドベージェフ大統領の昨年の論文「進め、ロシア!」とあまり変わらない。
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