ローソン上場の「見込み違い」以上に深刻な、本業の不振「ローソンの時価総額は一兆円以上を見込んでいる」 今年二月、ダイエーの鳥羽董社長が子会社の大手コンビニチェーン、ローソンの上場に関して述べた言葉は、いまでは虚ろに響く。一月のセブン-イレブンの株価は一万六〇〇〇円台、格下のファミリーマートですら七五〇〇円台と高水準で推移していた。ダイエーがここ数年、関連会社に売却してきたローソン株の「想定株価」は一万四〇〇〇円。これは決算対策であるから高すぎるとしても、三菱商事や丸紅がローソンへの出資を決めると、ダイエーもコンビニの将来性と成長性にいささか過大な期待を抱いたことは間違いない。

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