アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンが、年内にも対外政策を大幅に転換して欧米との関係改善を図るのではないかとの見方が浮上している。 首都カブールの消息筋がその兆候として注目しているのが、同市内で十五階建てのモダンな商業用ビルが建設されていること。タリバン関係者は「政府が外国との貿易・商業取引をするための本部が置かれる予定だ」と説明している。最近、タリバンに招聘されたアフガン出身の米国人実業家によれば、「タリバン指導部はこのビルに証券取引所を設置したい意向で、欧米の取引所の運営や実態について教えてくれと依頼された」という。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン