自衛隊の“守護神”とみられてきた山崎拓自民党幹事長(元防衛庁長官)が自衛隊からの信頼を急速に失いつつある。アフガニスタンで戦う米軍を支援するための自衛隊派遣をめぐり、「自衛隊をオモチャにしている」との批判が高まっているからだ。 まず、海上自衛隊が派遣を検討し、小泉首相も活用に前向きだったイージス護衛艦のインド洋派遣について、野中広務・元幹事長が派遣反対を唱えると一緒になって消極論を展開。さらに「性能の高さに着目した反対意見もあるので、性能に一定の制限を加えることも一案だ」と述べ、海自幹部らを唖然とさせた。

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