日本郵政公社の東京支社長である岡田克行理事(1973年旧郵政省入省)の人事が、公社内に波紋を投げかけている。 岡田氏は七月十五日付で、郵便事業本部副本部長を兼任。上司となる同本部長が二年後輩に当たる佐々木英治理事(75年入省)だったことから、職員の多くが首を傾げた。入省年次の完全逆転は霞が関のキャリア人事では異例。岡田氏は前身の郵政事業庁時代に郵務部長(現在の郵便事業本部長)も務めており、後任者の部下となった形だ。明らかな降格人事でもあり、「これまでならあり得ない」(公社幹部)との見方がもっぱらなのだ。

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