国力を考える①奈良東大寺大仏開眼式に見る国力と安全保障

執筆者: 2011年5月9日

 いま、日本に対する国際社会の眼は、東日本大地震による被災と、原発の安全神話の崩壊とに向き合う国民の意志の強さに注がれており、国力が如何ほどのものかが試されている。それに対して、政治の主導力が顕示され、また危機対処に臨む国民の決意が誇示され、揺るぎのない「復興へ向かう時代精神」の確立となって応えることが必要である。

 国家の安全保障は、必ずしも軍事力の直接の行使によって維持されるものではなく、あらゆる要素からなる国力の総和が作り上げるものである。国家はどのようにして国力を整えてきたかについて、史実に基づきシリーズ検証することで、現代の安全保障のあり方の一隅を照らしたいと思う。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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