クリントン米国務長官は、6月23日、フィリピン外務大臣との共同記者会見に臨み、米国にとって古(いにしえ)よりの同盟国であるフィリピンの国防に関する協同を確約するとともに、「南シナ海で起きている事件は、地域の平和と安定を損なうものである」と指摘した。航海自由の原則および国際法の順守の観点から、同海域に対する米国の関与を継続するという米国の立場を確認したものである。
クリントン長官は、昨年より南シナ海の領有権紛争への懸念を表明しているが、これに対して中国は、米国が関与すべきでない当事国同士の2国間問題であると位置づけ、当事者でない米国が関与しないよう求めてきた。
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