ニジェール政府の報道担当者が14日、AP通信に明らかにしたところによると、リビアのカダフィ大佐の3男サアディ氏がニジェールの首都ニアメーで政治亡命を求めた。カダフィ政権の空軍トップら高官3人も政治亡命を求めているという。
しかし、肝心のカダフィ大佐の居場所については、様々な情報が流されているものの、その行方は知れない。ただ、それは当然のことであろう。何故ならば、それぞれ独自の思惑を持つリビアの国民評議会、カダフィ政権側、フランス政府や北大西洋条約機構(NATO)、近隣のニジェール、ブルキナファソなどが、それぞれの国益のために情報戦・心理戦を仕掛けていると思われるからだ。

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