イエメン女性の一群がヒジャーブを焼いて「部族の庇護」を求める

執筆者:池内恵 2011年11月4日
タグ: シリア 日本

  10月26日にイエメンの首都サナアで大勢の女性がヒジャーブ(ヴェール)を焼いて気勢を挙げた。日本の感覚では意味や方向性が分かりにくいこの動きに対して、『イエメン・タイムズ』紙の解説は要を得ている。
http://www.yementimes.com/defaultdet.aspx?SUB_ID=34729

 この報道によれば、イエメン南西部の大都市タイッズ(Ta‘izz; Taiz)で10月16日に、反政府抗議行動に参加していたアズィーザ・マハジュリー(Aziza Al-Mahajri)という女性が共和国警護隊(Republican Guard=サーレハ大統領の息子アハマド・サーレハに指揮される、最も政権に忠誠心の高い精鋭部隊)に銃撃され死亡したことに抗議して、約800人の女性が首都サナアに集まり、ヒジャーブを燃やして抗議したという。

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執筆者プロフィール
池内恵 東京大学先端科学技術研究センター、グローバルセキュリティ・宗教分野教授。1973年生れ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より東京大学先端科学技術研究センター准教授、2018年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
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