テロ組織がシリア反政府勢力内で暗躍、介入をためらうCIA

執筆者:春名幹男 2012年8月31日
エリア: 中東

 シリアへの介入に消極的な姿勢を示すオバマ米政権。アサド・シリア政権軍と戦うシリア自由軍などへの武器供給は、米国の意を受けたとみられるトルコ、サウジアラビア、カタールなどに任せ、米国は軍事援助を行なわず、これまでで計7600万ドルに上る人道援助に限定している。

 一部報道によれば、オバマ政権は米中央情報局(CIA)による秘密工作の実行を認めた「所見」(finding)をまとめたとロイター通信は伝えている。しかしシリア領内に入ったCIA要員は少数とみられ、①反政府勢力各派の人物を評価し、②協力を促す、③通信機器を供与する――といった工作を展開しているもようだ。しかし直接的に介入する秘密工作は行なっていないとみられている。

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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