称賛から一転、不安渦巻くフランスの「マリ単独介入」

執筆者:国末憲人 2013年1月23日

 つい10日ほど前、与野党も、国民の大部分も、関係各国もみんな、大統領の決断に拍手を送ったものだった。なのに一転、不安が渦巻き始めている。西アフリカ・マリへのフランスの軍事介入は、オランド政権の当初の思惑とはやや異なる方向に流れつつあるようだ。

 マリでは今年に入り、北部を実効支配するイスラム武装勢力が首都バマコに迫る勢いを見せ、政府軍の劣勢が伝えられていた。これに対し、政府軍を支援するフランスの軍事行動をオランド大統領が発表したのは1月11日夜。ただ、作戦はすでに10日に始まっていたとみられている。マリ中部の中心都市モプチ近郊のセバレ空港でこの日、仏軍を運んできたと見られる軍用機の到着が目撃されていた。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など多数。新著に『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)がある。
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