ローマ法王があす退位する。間もなく新しいローマ法王が誕生するだろうが、サッカー界のスター選手の中にも、かたずをのんで見守っている者たちが少なからずいるにちがいない。というのも、サッカー強豪国はじつはカトリックが多いのだ。ブラジル、アルゼンチン、スペイン、イタリア、ポルトガル等々。いわゆるラテン諸国である。
ローマ法王を批判したマラドーナ
たとえば、マラドーナである。アルゼンチン出身のディエゴ・マラドーナはカトリック教徒であり、その地域の誰もが自然にそうなるように、ローマ法王に畏敬の念を抱いていた。ところが、実際にヨハネ・パウロ2世と謁見したとき、メディアに向かって次のような批判を口にすることになる。
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