もう少し報じられ、議論されてもよさそうなものだが、と思う出来事があった。3月6日に、シリア・ゴラン高原で国際連合兵力引き離し監視軍(United Nations Disengagement Observer Force:略称UNDOF)の要員が、反政府武装勢力の一派によって拘束された事件である。拘束されたのは21名のフィリピン人要員だった。「ヤルムークの殉教者旅団(Martyrs of Yarmouk Brigades)」を名乗る犯行グループはビデオ声明を発表し、ゴラン高原のジャムラ村(地理的にはゴラン高原の一部で、非武装地帯とシリアの統治下にあるダルア県との境界地域にある)からの政府軍の撤退を要求した。
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