グローバル・ビジネスの新地政学
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成長率6.6%「フィリピン経済」の「目覚め」と「課題」
今、中国に代わって成長地域として活況を呈しているのは、 言うまでもなく東南アジア諸国連合(ASEAN)だ。ASEANの加盟国では1967年の発足時からの加盟国であるシンガポール、マレーシア、タイ、インドネシアなどが先行して発展、後で加わったベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアの4カ国は「後発ASEAN」と呼ばれ、発展に格差があった。だが、先行組と後発4カ国の間に埋没して、成長のシナリオが描けないと思われてきた国がある。フィリピンである。

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