イランやシリアによる“軍拡”の裏に、ロシアの姿が見え隠れしている。 カイロの中東軍事筋がイラン原子力産業関係者から入手した情報では、今年の一月第二週にロシアの専門家グループがイラン南部のブシェール原発周辺に、移動式の先進レーダーシステム、36D6(西側の呼称は「ティン・シールド」)二基を設置した。これは空爆や巡航ミサイル攻撃などに対抗するための装備。イラン中部イスファハンにあるウラン濃縮工場にもロシア専門家が訪れており、同様のレーダーシステムが設置されるとみられる。 中東軍事筋は「ティン・シールドは航空目標の発見や敵味方識別に強い統合コンピューター化システムで、イスラエルや米国の攻撃からイランの主要核施設を守るのが目的」と指摘する。
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