8月9日付の朝日新聞朝刊によると、検察当局は、福島原発事故において業務上過失致死傷などで告訴・告発されていた東京電力幹部と政府関係者全員を、不起訴とする方向だという。事故発生以来の検察の及び腰と、巨大システムのリスク解析能力を持たない科学的後進性を考えれば、不起訴は驚くにはあたらない。むしろ、案の定の「やっぱりね」ではある。
驚いたのは、明らかな検察の意図的リーク情報を、1面トップでスクープ風に報じた朝日の記事内容と、書きぶりの方である。
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