“熱帯への進軍”最前線を歩く(9)「アヘン将軍」の人生からみる「果敢」の変遷
引き続き、前回の最後に触れた「アヘン将軍」こと羅星漢(ロー・シンハン)について述べておきたい。
ここで注目したいのが、パイプラインにせよチャオピュー深海港にせよ、またミッソン・ダムにせよ、6万人の従業員を擁すると伝えられる『亜洲世界(Asia World)集団』が、中国のエネルギー確保に深くかかわるプロジェクト建設に参加していることである。しかも、果敢族指導者としての彼の人生を振り返ってみると、彼は時にミャンマー中央政府と妥協し、友好関係を結ぶことはあったとしても、親中的政治姿勢をみせたことはなかった。

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