9月中旬、北京でオークションが開かれた。主催者は中国最大のオークション企業「嘉徳国際」。注目されたのが、今回は嘉徳が特別に毛沢東をテーマとした品々をずらりとそろえたことだ。
最も高い値段がついたのが、1944年に20部だけ出版されたという革命前の「毛沢東選集」で、350万人民元(1人民元=約15円)の価格がついたとされる。
くしくも嘉徳の創業者である陳東昇という人物は、毛沢東の孫にあたる孔東梅と結婚しており、嘉徳と毛沢東との関係が話題にもなった。ちなみに、この嘉徳を陳東昇と一緒に創業した王雁南という女性は趙紫陽の娘だというから、中国の文化と政治の繋がりは奥が深い。

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