「05年体制」の始まり

執筆者:名越健郎 2005年11月号
エリア: アジア

 小泉の清きに亀も棲みかねて   元の濁りの田中恋しき こんな狂歌がネット上に登場したが、与党が改憲発議も可能な3分の2を超す議席を確保して圧勝した9.11衆院選は、自民、社会両党による「55年体制」に代わる「05年体制」の始まりとなるかもしれない。「自民党は都市部で弱い」「高投票率は自民党に不利」「議員は地域の代表」といった選挙のたびに語られてきた常識が覆され、公示直前に立候補した「刺客」が票を伸ばした。特定郵便局、建設業者、農家などが下支えした自民党は無党派層にウイングを広げた。「ユーセイ」は外国の新聞の見出しにもなり、ロシアの新聞は「小泉首相が独裁に」と書いた。55年体制から50年を経て、日本の政治が激変した。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『北方領土はなぜ還ってこないのか』(海竜社)など。
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