インテリジェンス・ナウ
米情報機関「プーチン侵攻」の予測でまた失敗――低かったウクライナの優先度
プーチンにまたやられた――米情報コミュニティはそんな思いにかられているようだ。
米中央情報局(CIA)や国防情報局(DIA)は、ロシアがクリミア半島を事実上掌握した3月1日の前日になっても、ロシア軍のクリミア半島侵攻を予測できなかったというのだ。
上下両院の情報特別委員会秘密会は2月27日、CIAやDIAの分析官らを招いてウクライナ情勢を聞いた。しかし、DIAは「ロシア軍はウクライナ国境近くで15万人の兵が軍事演習を行なったが、クリミア侵攻には利用しない」と判断。またCIAは「ロシアの介入を示す兆候はあるが、介入を予測していない」という趣旨の分析を示したという。
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