長いトンネルの先に見えてきた「インド航空業界」の光

執筆者:緒方麻也 2014年4月15日
タグ: インド 日本
エリア: アジア

 景気低迷による旅客の伸び悩みと値引き競争、他国に比べて割高な航空燃料や着陸料などを背景に各社が軒並み巨額の赤字に陥っていたインドの航空業界に、ようやく立ち直りの兆しが見えてきた。大手財閥タタ・グループがアジア最大のLCC(格安航空会社)エア・アジア、そしてシンガポール航空(SIA)とそれぞれ合弁会社を設立、5-6月にも運航を開始する見通しとなった。昨年秋に新規参入した南インドの「地域航空会社」エア・コスタもまずまずの滑り出しを見せている。しかし、航空業界が健全な発展を目指すためには、航空燃料に対する税制や着陸料などの見直しはもちろん、地方空港の整備や人材育成など、様々な課題が指摘されている。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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