悪化と好転を示す材料が交互に出て、市場を惑わせていた中国経済が、ここにきて悪化一色に染まってきた。中国経済のハードランディングは確実に近づいている、とみるべきだろう。中国経済の悪化は、不動産や製造業の過剰生産能力などのバブル崩壊というだけでなく、付加価値の低い製造業、非効率な国有企業の温存などの構造問題の解決を迫ることになる。中国のバラ色の高度成長は終わり、中国経済は少なくとも「停滞の10年」に入るだろう。もちろん、中国の内需は従来通り巨大だが、追い風を受けて急膨張する、という幻想は捨てた方がいい。
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