インテリジェンス・ナウ
年次報告書を発表する新型テロ組織――イラクの破綻国家化で対米攻撃の危機も
イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」。またたく間に、イラク北部にある第2の都市モスル(人口約145万人、首都バグダッドは約600万人)やフセイン元大統領の生地ティクリットなどを制圧、首都攻撃も懸念される事態となった。
中央情報局(CIA)などの米情報機関が全く予測できなかった事態で、米国にとって「クリミア」に続く大失態となった。
オバマ大統領は昨年5月、米国防大学での演説で「世界規模の対テロ戦争」は事実上終了し、米本土攻撃を目指す組織の動向に焦点を当てて注視すると言明した。
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