「人手不足」と外国人
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「人手不足」と外国人(2)「介護人材」の「国際的獲得競争」が始まった
「日本で介護福祉士の国家試験に合格すれば、米国で就労ビザが取れる」
経済連携協定(EPA)に基づき来日し、日本で働くフィリピン人介護士たちの間で今、そんな噂が流れている。
介護福祉士の資格を取れば、彼らは日本で無期限に働くことができる。だが、国家試験に合格しても、日本を離れて他の国で働こうと考える外国人介護士もいる。事実、前回の連載(9月9日「『介護士・看護師の受け入れ』はなぜ失敗したのか」)でも触れたように、国家試験に合格しても母国へ帰国する人材は相次いでいる。「米国で就労ビザが取れる」という噂は根拠に乏しいが、こうした噂が流れるのも日本での仕事に魅力がない証である。
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