「アラブの目覚め」の行方:元駐サウジ米大使に聞く中東情勢
筆者は幼少期をペルシア湾岸に位置するサウジアラビアのダハランで過ごした経験を持つ。短い期間であったが、以来サウジアラビアには特別な思いを抱いている。そのため、2008年にサザンメソジスト大学に職を得て以来、本大学タワーセンター政治学研究所上級研究員を務めているロバート・ジョーダン元駐サウジアラビア大使と知己を得たことは望外の喜びである。
ジョーダン氏は、中東ビジネス専門の弁護士であるが、2001年の9.11テロの直後に民間登用で駐サウジアラビア大使に任命されたことからもわかるように、ジョージ・W・ブッシュ大統領の信頼の厚かった人である。テキサスを代表する法律事務所であるベーカー・ボッツに所属し、事務所創業者のジェームズ・アディソン・ベーカー氏の孫にあたるジェームズ・ベーカー元国務長官に対する中東問題の指南役でもある。
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