インテリジェンス・ナウ

拉致調査は「1年」と最初に言ったのは官房長官だった

執筆者:春名幹男 2014年10月21日
エリア: アジア

「夏の終わりから秋の初め」に最初の報告、とされていた北朝鮮による拉致被害者再調査。ところが9月に入って北朝鮮側は、調査は「1年程度が目標」と伝えてきた。

 ならば、再調査の現状はどうなっているのか。政府は北朝鮮側の報告を受けるため、代表団を10月中に平壌に派遣することを決めた。拉致被害者家族会はこれに反対していたことから、成果がなければ、安倍政権と外務省は重大な試練に立たされることになった。

 伊原純一アジア大洋州局長を代表とする代表団は果たして、行方不明者も含めた拉致問題の解決に向けて前進できるのかどうか。

カテゴリ: 社会 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
春名幹男(はるなみきお) 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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