友人の紹介で86歳の大動脈弁閉鎖不全症の女性の患者さんが三井記念病院に来院しました。某大学病院で診療を受けていて、「すぐに手術が必要」と言われたそうなのですが、誰にとっても心臓の手術は怖いもの。このおばあちゃんも、「手術以外に方法はないのか。どうしても手術は受けたくない。別の先生に診てもらいたい」と周囲に漏らし、まわりまわって、私の患者さんになることになりました。
大動脈弁閉鎖不全症は、心臓に雑音が聞こえることで発覚するのですが、最初は、ほかに自覚症状らしい症状はほとんどありません。それもあって、おばあちゃんは、手術が本当に必要なのかと疑ったのかもしれません。
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