内偵二カ月足らずで逮捕、そして“スピード保釈”。公判維持にマイナスとしか思えない検察の動きの裏に何があったのか。「やはりあの時、徹底的に捜査しておくべきだった」。東京地検特捜部の検事たちはいま、歯噛みする思いかもしれない。 ニッポン放送株のインサイダー取引事件で起訴された「村上ファンド」前代表の村上世彰被告が、捜査段階での“完全自供”から一転して、全面無罪を主張することになった。村上は知人たちに「ファンドを解散して裁判に集中する」と明かし、闘争心をかきたてているという。「村上のことだから、後になって否認するかもしれないとは思っていた。しかし、否認したところで、犯罪の事実を認めた自白調書の信用性は変わらない。ほかにも十分な証拠がある」
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