東京から中国・上海までのフライトは三時間。福岡からはわずか一時間四十五分。新聞や週刊誌を丁寧に読んでいると、気がつけば上海到着とあいなる。日本から上海へのアクセスはとてもいい。全日空は一日六便、日本航空は八便、これに中国や米国のエアラインが加わる。さらに札幌、仙台、福島、富山、広島、岡山、小松、松山、北九州、長崎、鹿児島、沖縄などの地方空港からも複数のフライトが上海を目指す。中国東方航空は日替わりで航空機を日本の地方空港に送り込み、地方のニーズ掘り起こしに躍起だ。 上海の浦東国際空港の名物はといえば、世界初の実用リニアモーターカーだ。“空港と市内の三十キロを八分で結ぶ”が謳い文句で、瞬間最高速度は四百三十一キロ。片道五十元(約七百五十円)だが、航空券を見せると四十元になる。

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